人口が多いので、国のGDPが巨大でも一人あたりにすると、途端に貧しさが露呈する。実は中国では、1日1ドル程度の稼ぎしか得られない人たちが約4億人もいる。
約4億人と言えば、約13億人と言われている中国の人口の約30%にあたる。
中国はこの絶対貧困者の群れが今もそのまま放置されており、彼らの存在が激しい社会不安の源泉となっている。中国の暴動は年間で数十万件起きていると言われている。
習近平は、「中国の夢」というスローガンを掲げて、より経済成長への道を歩む決意を表明したが、それは今や「中国の悪夢」になりつつある。
大気汚染、食品偽造、国民弾圧、汚職、格差、情報封鎖。あまりにも多くの問題を抱えた中国社会は、そのすべてが末期症状となっているのだ。
中国共産党は、もう持たないかもしれない。
中国にも危険な空気が充満するようになっている
2015年9月18日、中国当局は中国新疆ウイグル自治区アクス地区で、反政府デモの関わっていたとして、洞窟に隠れていた「テロリスト」を火炎放射器で焼き殺すという事件を起こしている。これによって28人が死亡したとされる。
そのテロリストの中には11人の女性や子供が含まれていたとされるが、中国当局が女性や子供を火炎放射器で焼き殺すのだから尋常ではない。
この事件は中国のマスコミにも、ほとんどと言ってもいいほど取り上げられていない。取り上げたフランス人記者は、2015年11月29日、北京の中国外国人記者クラブで中国政府の息がかかった記者クラブや外務省から実名で個人攻撃をされている。
しかし、マスコミが隠蔽工作をしている事実は中国人にも広く知られている。中央政府に対する信頼もほぼ消え去っており、中国にも危険な空気が充満するようになってきている。
許容できないほどの不信が充満しているのだ。
膨大な数の国民が自発的に集まって激しい抗議の声を上げ、そのひとつひとつが中国共産党を追い込んでいる。これに対する中国共産党の答えは「弾圧」だ。
2013年に起きたウイグル族の天安門突入事件でも、これを契機にウイグル族をまたもや弾圧しており、これがまたウイグル族を激しい憎悪に駆り立てた。
貧困、格差に、民族問題も絡むのだから、こういった事態は行き着くところまで行き着くことになる。どこに向かうかは言うまでもない。
中央政府に向けての大規模抗議やテロである。
このまま中央政府が傍若無人に振る舞い続けるのであれば、より思い詰めるグループも出てくるし、抗議暴動も苛立ちが高じると、新しいテロを誘発していく。
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