2016年3月31日木曜日

シャープ買収の鴻海こそが支那共産党と戦っている

http://ironna.jp/article/2874?p=1

 しかし、私の期待はことごとく裏切られた。新しい製品をぶち上げるときのコンセプトは素晴らしい。しかし、それが毎回と言っていいほど長続きしない。だからこそ、客はシャープを見放した。

 結論から言えば、今回の鴻海による買収はシャープの自業自得である。そこにたまたま鴻海が現れた。それが現実だ。日本の家電メーカーはかつて優秀だったかもしれない。しかし、創業者が一線を退き、サラリーマン経営者が跋扈するようになって何かが変わってしまった。

 そもそも、戦後世界を席巻した日本の家電メーカーは、当時はみんなベンチャー企業だった。しかし、会社の経営が安定し、サラリーマン経営者が台頭すると、日本の家電メーカーの既得権の上に胡坐をかくようになった。彼らはリスクを取らない安全運転に終始する。さらに、不幸にしてこの時期に政府、日銀の失政によるデフレが重なってしまった。その結果、日本の家電メーカーの凋落は顕著になった。

 例えば、アメリカのアイロボット社が作ったお掃除ロボット「ルンバ」。なぜこの製品は最初に日本のメーカーから発売されなかったのか?パナソニックでは、とっくの昔に試作品が作られていたそうだ。ところが、「掃除ロボットが仏壇にぶつかり、ろうそくが倒れ、火事になる」とか、「階段から落下し、下にいる人にあたる」とか、「よちよち歩きの赤ちゃんの歩行を邪魔し転倒させる」といった小役人的な発想でこの企画は潰されてしまった。(※1)

 1980年代にウォークマンで世界を席巻したソニーが、どうしてiPodのような製品を作れなかったのだろうか? 当時の経営者にネットがわかる人が一人もいなかったからだ。(※2)そして、ソニーはいま保険でしか利益を上げられない金融会社に成り下がった。
 どの家電メーカーも、創業者が持っていたダイナミズムは、高学歴社員たちによって去勢されてしまった。彼らは保身のために安全運転を繰り返す。しかし、それは危険を避けているようで、却ってリスクを増大させる愚かな行為だった。シャープが経営不振に陥った理由もまさにこれである。だからこそ、私は今回の鴻海への身売りは自業自得であると考える。

2016年3月29日火曜日

明治初期の日本人の体力に驚いた欧米人 大嶋洋一

明治初期の日本人の体力に驚いた欧米人

 戦後のGHQの指令で実施された日本人の栄養調査では、日本人は体格を向上しなければならない、ということで「肉食を増やして、たんぱく質を増量すべき」と書かれているらしいが、以下の文献を読むと、これは全く事実に反するものであることが分かる。

以下、ドメス出版 食とからだ・こころ「医食同源」津金昌一郎著 からの引用です。
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 ドイツの医師で、明治時代、26年間にわたって日本で医学を教えていたエルヴィン・ベルツという人物がいる。彼の日記や手紙を息子のトクが編集した「ベルツの日記」は、明治時代初期の日本のようすが詳細に描写されていることでも有名である。
 このベルツは栄養学者でもあり、日本人の栄養についても論じている。彼を驚嘆させたのが、東京から110㎞離れた日光まで一人で走り切った人力車夫の持久力だった。ベルツ研究者、安井広氏の「ベルツの生涯」の「栄養論」の章にも以下の記述がある。(中略)

 日本人菜食者の車ひきについて労働能力も実験したところ、食品の化学分析からは計算できない労働能力があるとしている。
 ベルツは二人の車夫について実験をした。一定量の肉類を与えて従来の食品の炭水化物の一部を相当量のタンパク質で補った処、三日後にくたびれてよく走れないからもとの食事にかえてくれと言って来たという。
 もう一つの実験では、夏の夜、東京から日光までの間を、ベルツは馬車で、もう一方は人力車で出かけた。ベルツの方は馬を六回も交代させたのに、車夫の方は体重54kgの日本人を載せて夜六時から翌朝8時まで14時間、110kmを一人で走りとおしたのである。
 肉食は短時間激しい大きな力仕事をするのには向くが、反対に植物食品を多くとる長所は耐久力にあると考えるに至ったと言っている。

 ベルツと同じように明治初期に来日し、大森貝塚を発掘したことで有名な米国の動物学者エドワード・モースも、駅馬車と人力車を乗りついで行った日光への旅の帰途、「車夫たちは長休みもしないで、30マイル(約50㎞)を殆ど継続的に走った」と記し、野渡で舟に乗り東京までの60マイル(100km弱)、利根川を下ることになったときも、「舟夫の耐久力は、人力車夫の力と耐久力とに全く等しい。
 一例として、我々の舟夫は夜10時に漕ぎ始め、途中で一、二度休んだきりで、翌日の午後4時まで一睡もせず、また疲れたらしい様子も見せずに漕ぎ続けた」と「日本その日その日」に書いている。

 ちなみに、日本に初めてキリスト教を伝えたことで有名なフランシスコ・ザビエルも「日本では飼っている家畜を殺したり食べたりせず、時々魚を食べ、少量ですが米と麦とを食べています。彼らが食べる野菜はたくさんあり、少しですが幾種類かの果物もあります。この地の人びとは不思議なほど健康で、老人たちがたくさんいます」と述べている。

 欧米から日本にやってきた人たちは一様に、日本人の体力にたいへん驚いているのである。このことは、日本人の食養生を考えるひとつのヒントといえよう。



明治初期の日本人の体力に驚いた外国人(るいネット)より
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=282061

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 他にも外国人によるこのような見聞録は数多くあり、かつての日本人は粗食だったために現代人に比べてひ弱だったという説は誤りのようです。

 ちなみに、江戸時代に「一人前」の成人に期待されていたレベルは、
1.力石をかつげる
2.一定の面積の田を耕せる
3.神社にこもり、正座のまま夜を明かす
4.1日に10里(40キロ)を歩く
5.米2斗(30kg)を背負って7里(約28キロ)を歩く
だそうですが、体力だけでなく精神力(気力)も現代人に比べて勝れていたのかもしれませんね。



<関連>
太古の日本人は現代人以上の身体能力を有していた!?
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2139.html

2016年3月10日木曜日

企業が生き残るために人々が犠牲になる社会が継続していく(ダークネス3月10日

東芝は2016年3月期決算で7100億円の連結最終赤字を見込んでいるのだが、この空前の赤字を前にして1万人のリストラを強行する。

歴代社長の失策で会社が存続の危機に陥っているとき、会社が生き延びるためにはリストラして身軽になるしかないと経営者は考える。

分かりやすく言うと、コストを削減するために「雇っている人を放り出す」しかない。そこで、企業はリストラに邁進する。

かつて日本企業は終身雇用だったのだが、もう名門である東芝でさえもリストラに走る時代になっているのである。シャープもまったく経営改善の見込みがなく、リストラを繰り返しながら、台湾の企業に買収されようとしている。

2015年に入ってからグローバル経済が失速し、特に中国の経済失速がひどい状況になっているのだが、これによって中国に深く関わってきた日本企業も同時に失速してリストラが拡大するようになっている。

「売上が減っていく以上、人を雇い続けることはできない。解決するためにはリストラするしかない」

そこで多くの企業が生き残りをかけて派遣労働者を切り捨て、それでもダメなら社員を切り捨てる。経営不振になれば、経営者はどんどんそうする。


個別に見ると正しいが、全体を見ると間違っている


これは一見正しい行為に見える。

しかし、すべての企業がそれをやり始めると、社会は失業者の嵐になっていく。そうすると、ますます物を買える人がいなくなって内需が縮小し、企業はさらに厳しい立場に追い込まれていく。

景気が悪くなったから従業員をどんどんリストラしていくというのは、企業として正しい行為に見えるのだが、全体を考えると状況をより悪化させていく。

現に、日本ではリストラされていく人々が増え、消費を控えるようになったために、イトーヨーカ堂を抱えるセブン&アイ・ホールディングスも、傘下のそごう・西武・イトーヨーカドー等の店舗を次々と閉鎖してリストラに走っている。

リストラが増えて内需が減少し、モノが売れなくなったので、玉突き状態のようにリストラが広がっているのである。

そうすると、政府も税収が減るのでさらに消費税を上げるしか方法がなくなり、それがさらに人々の消費を減退させ、よけいに景気が悪化して、リストラがもっと深刻化する。

東芝は自分が生き残るためにリストラしているのであって、全体を考えているわけではない。シャープもセブン&アイ・ホールディングスもそうだ。

一企業の戦略としてはリストラして身軽になるというのは、正しい戦略なのだが、全体を見るとそれが日本社会を追い詰めることになるので、結果的には自分に不利益が戻ってくる。

政府もわざわざ景気を悪化させるために消費税を取り入れたいわけではない。財政を健全化するためにそうしたいと考えている。しかし、それによって内需が縮小するのだから、結果的に政府の首を絞めることになる。

個別に見ると正しいことをしているのだが、全体を見ると間違った方向に突き進んでいるというのは、まさに典型的な「合成の誤謬」である。

外国人から見ると普通の会社ですらも「ブラック」


今の日本社会のみならず、全世界がグローバル化した中で陥っているのが、この「個別に見ると正しいが、全体を見ると間違っている」という状態だ。

資本主義は、いつの間にか人間を富ませるためのシステムではなく、企業を富ませるためのシステムに転換してしまった。人間よりも企業が生き延びることが優先されるようになったのだ。

そのため、そこで働く従業員は企業の都合によって「使い捨て」となり、企業が生き延びても、従業員は生き残れないという状況が発生する。

企業は自社の利益を重視するようになったので、儲かれば従業員に還元するという本来の姿は忘れられた。儲かれば会社の所有者である「株主」に還元して残りは内部留保するようになり、従業員には最低賃金しか払わないようになった。

それだけでなく、会社の利益を徹底的に高めるために、サービス残業をも強いるようになっていったのである。

こうした企業はブラック企業と言われるようになっていったのだが、日本企業の場合はもともとサービス残業を強いる土壌があって、外国人から見ると普通の会社ですらも「ブラック」である。

サービス残業をさせる土壌はそのままで、企業側は年功序列も終身雇用を捨てて会社の都合が悪くなれば容赦なくリストラしているのだから、日本企業で働く従業員は自分のことを自嘲して「社畜」と言っている。

かつては「社畜」になることでどんなに景気が悪くてもリストラされないという安心があった。しかし、今はどんなに自分を社畜化してもリストラは免れない。社畜になっても報われないのである。

このような不安定な状況の中では、誰もが将来に不安を感じて経済防衛に走ってもおかしくないわけで、こんな状況の中で内需拡大を目指してもうまくいくわけがない。

日本社会はこうした構造的な問題もある。これに少子高齢化という致命的な現象も重なっていくので、日本経済の将来はどんどん悲観的な状況になっている。

そして、人々の不満は募っていく。

企業中心の資本主義が覆ると決定したわけではない


企業中心の資本主義は、人間にとっては弱肉強食の資本主義でもある。

企業はどんどん富んでいき、その企業の頂点に立つステークホルダーである「株主」と「経営者」が企業と一緒に豊かになっていくことができる。

しかし、従業員にはその富が回ることはない。

そのため、社会はどんどん「1%の富裕層と99%の貧困層」に分離していくようになっていき、99%に落とされた層が大きな不満を持つようになる。

すでに超格差社会となったアメリカでは、こうした動きが選挙活動にも表れていて、ドナルド・トランプやバーニー・サンダースのような異色の候補が勝ち上がる番狂わせが起きている。

この番狂わせは、アメリカ国内に渦巻いている不満の表れであり、現在の資本主義に対する怒りでもある。企業中心の資本主義をこのまま突き進めると、アメリカではいずれ大規模な暴動が起きるのは目に見えている。

しかし、これはアメリカだけではないことに注意すべきだ。

全世界はグローバル経済に組み入れられ、この企業中心の資本主義がスタンダードとなっていったのだから、全世界で同じような動きが起きる。

もちろん、アメリカの格差社会の後を追っている日本も、いずれはアメリカと同じように、格差の下に落とされていく膨大な人々が社会に不満を表明し、世の中を動かすようになる可能性は高い。

ただし、アメリカでもまだドナルド・トランプやバーニー・サンダースのような異色が勝つと決まったわけではないし、今後、企業中心の資本主義が覆ると決定したわけでもない。

むしろ、逆に人間を次々と格差の下に落としていく資本主義が強化される可能性すらもある。

偽りの経済指標が重みを増し世界経済の先が読めない時代になった

ーー以下「頂門の一針、平井修一コラム」より抜粋編集qazx
ベテランのヘッジファンド経営者が「もうやってられない」と会社を畳ん でしまった。
ーー【ブルームバーグ1/12マーク・ギルバート氏のコラム】
「6400%リターンの運用者も白旗掲げた今の市場」
ウェブサイトに載っている1995年3月以降の投資成績最良の利益率は300%弱だ。
テーラー氏のファンドのそれは6400%余り。
しかしテーラー氏は先週、ファンドの閉鎖を決めた。
理由として挙げたの は、現在の不合理な市場環境と、それが相当期間続くとの見通しだ。
このような状況下では、満足のいく利益率の達成という目標を満たせないという。
ーー
テーラー氏はさまざまな投資の阻害要因を挙げる。
一つは、支那とイン ドの世界での重要性が増しているにもかかわらず、両国の経済指標の信頼性が低いこと。
また、コンピューターによる自動取引が市場を歪めていること。
ほか、ロシアや南アフリカ共和国などで国家主義が台頭してきており、政治が経済よりも優先される可能性があることだ。
ーー
つまり、市場の動きがが経済原則だけでは読めない状況が出てきており、それが投資家が耐えられる以上長期に及ぶ恐れがあるというのだ。
「私たちは、経済指標や企業財務を分析して予測し儲けるという作業を、もはや楽しむことが出来なくなった」
「市場は長期にわたり不合理であり続ける可能性が高く、その期間を破産せずに乗り切るのは無理だ」と。
ーー(ここまで抜粋)
支那やインドの経済指標は実体経済に基づいているものではない。
そんな経済指標は株価の予測には使えない。
偽りの経済指標が重みを増し世界経済の先が読めない時代になった。
まさに「博打場のような市場」だ。
乱高下は儲ける機会でもあるから、投資家の中には喜んでいる人も居るのかもしれない。